スポーツ外傷・障害の処置や治療

足首の捻挫

軽い症状の場合、応急処置の基本と同様にRICE処置をおこないます。
RICE処置とは、Rest(安静)、Ice(アイス)、Compression(圧迫)、Elevation(挙上)と応急処置時に必要な4つの処置のことで、それらの頭文字をとりRICE処置と呼びます。
中程度以上の場合は、捻挫では、RICE処置をおこない、さらに2~3週間の固定をすることがあります。また稀に、不安定性の強いものには、手術をおこなうこともあります。

靭帯の損傷

保存療法

膝動揺性抑制装具(サポーター)を装着して早期から痛みの無い範囲で可動域訓練を行い、筋力低下を最小限にとどめるようにします。
受傷初期は仏痛緩和と安静を兼ねてギプス固定を行うこともあります。
内側側副靭帯損傷では多くの場合保存的に治癒しますが、前十字靭帯損傷ではその可能性はかなり低くなり手術を選択することが多くなります。
後十字靭帯単独損傷の場合には多少の緩みが残ってもスポーツ活動に支障をきたさないことが多いことから、先ずは保存療法を試みるようにします。

手術療法

手術療法には靭帯修復術と再建術の2通りがあります。
上記理由から手術適応は前十字靭帯損傷が最も多いのですが、十字靭帯の治療は自家組織(ハムストリング腱や膝蓋腱など)を用いて再建術が一般的です。
手術は関節鏡を用いてできる限り低侵襲で行います。術後は3~6ヵ月程度のリハビリを行い、徐々にスポーツ復帰となります。

スポーツ外傷・障害の痛みを再生医療で治すには