皮膚(お肌)はなぜ老化するの?シミ、しわ、たるみの原因

シミ、しわ、たるみなどの顔面の加齢症状の原因はさまざまですが、気温や湿度の低下による乾燥によるもの、紫外線による真皮や表皮へのダメージから起こる弾力低下などがあるものの、ほとんどは、加齢による女性ホルモン量の低下、肌の弾力低下、乾燥(肌の水分保持力の低下)が原因と言われています。

シミの種類とメカニズム

あなたの気になっているそのシミ。
でもそれは本当にシミ?それともそばかす?肝斑(かんぱん)?

大きなシミ1つだけで老けて見られたり、なくなっただけで幸せな気持ちになれたり…。 女性の美しさを左右する大きなポイントでもあります。
でも、「シミ」は一種類ではありません。一般的には複数のタイプのシミを有していて、 例えばソバカスと老人性色素班の合併、さらには肝斑の合併があるケースも多くみられます。中にはレーザー、IPL光治療後に“肝斑”が増悪する場合もあります。 紫外線の影響、加齢、ホルモンバランス等、たくさんの原因の中から個々のシミの状態を見極めることが大事です。

シミの種類

シミには様々な種類があり、それぞれに症状や原因も異なります。ここでは、大きく分けて6種類に分類されるそれぞれのシミについて解説します。

老人性色素斑

いわゆるシミの多くはこの老人性色素斑です。加齢と共に現われてきて、紫外線を浴びやすい手、前腕、顔などに多く見られます。濃い褐色で境い目がはっきりしています。

そばかす・雀卵斑(じゃくらんはん)

鼻を中心とした顔の左右対称に数多く見られる、数ミリ以下の小さな斑点が集まったシミをそばかすと呼びます。

肝斑

肝斑は、ほほ骨のあたりや額、口の周りなどに、左右対称性のモヤッとした淡い褐色のシミが広い範囲で現れるのが特徴です。

炎症性色素沈着

ニキビ痕や、化粧品によるかぶれ、やけど、湿疹、アトピー性皮膚炎など、炎症を起こした後に皮膚に残るしみです。

脂漏性角化症

高齢者に多く見られるもので、加齢を原因として発生するといわれています。角質細胞の増殖によりやや膨らんでいるのが特徴。

ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)

頬・鼻翼・上瞼にできる小斑状、下瞼・額・鼻根にできるびまん性のシミで、青色、灰色 から濃褐色までいろんな色をしています。

シミのメカニズム

肌の上にできる色素の変化のことをシミと呼び、色も大きさもその種類により異なります。主な原因は紫外線ですが、表皮の一番下にあるメラノサイトが、紫外線に当たると肌を守るためにメラニン色素を作り出します。通常は、約28日間のターンオーバーを経て、メラニン色素もはがれ落ちていきますが、加齢、紫外線、肌への刺激、ストレスなどによりターンオーバーが乱れると、メラニンがはがれ落ちずに色素が沈着し、シミとなります。紫外線により、肌の表面にあるメラノサイトが刺激されてメラニン色素が作りだされます。

皮膚の生まれ変わり

表皮の一番下側にある表皮細胞は28日間かけて押し上げられ、肌表面から垢となって剥がれ落ちます。この皮膚の生まれ変わりをターンオーバーと呼び、この垢の中に通常はメラニン色素も含まれます。

メラニンが留まってシミが誕生

ターンオーバーが乱れたりメラニンが大量に作られて排泄が追いつかなかったりして剥がれ落ちにくくなると大量のメラニン色素が蓄積し、やがて肌に沈着してシミとなります。

しわの種類と仕組み

しわとは、皮膚の表面にできる細い溝のことです。加齢と共に肌が老化し、徐々にこの溝が深く目立つようになります。
年齢と共に起こる角質層の水分不足や、弾力不足から、皮膚が元に戻らなくなってしわができてしまいます。
しわには大きく分けると、「表皮性」と「真皮性」 の2種類があります。「表皮性」とはターンオーバー(肌の生まれ変わりのサイクル)の低下や水分不足によってできる、浅いシワのことです。
「真皮性」とは、皮膚の奥でハリを保つ働きをするコラーゲンや酸性ムコ多糖類の減少によってできる深いシワのことを言います。

しわは老け顔をつくります

加齢による肌の衰えは、誰にでも訪れる必然的なものです。でも頬や額などにしわがあると、やはり表情まで暗くなったり、次第に年齢を感じさせる顔になりがち…。
最近では、しわに対する様々な治療法が考えられるようになりましたが、40代後半以降の方には、フェイスリフトの施術が最も効果のある方法と考えられます。
頬や額、首などは、少し引き上げてあげるだけでも、顔の印象が変わり、見違えるような若返り効果を得ることができます。

しわの種類

表情じわ

表情じわは、表情筋が動くときにできるしわのこと。笑う、眉をしかめるなど表情でしわができても若いころはすぐに元に戻りますが、年齢とともに戻りづらくなります。目尻、 眉間、額、口元など動きやすい部位にできやすいのが特徴です。

ちりめんじわ

肌の表面にできる浅くて細かい「表皮性」のしわでのことで、目の下や目尻などにできやすいことが特徴です。加齢による肌の生まれ変わりや保水力の低下、また肌の乾燥や、紫外線によるダメージが主な原因です。

真皮性しわ

真皮にまで深く刻まれたしわで、V字型に陥没した皮膚の溝がこのしわです。加齢から目尻や額などにでき、肌の弾力の低下や乾燥、紫外線によるダメージが主な原因です。いわゆる小じわのことです。

たるみじわ

肌のたるみによって生じるしわです。年齢とともに、コラーゲンやエラスチンなど肌の土台となる成分が失われてしまい、皮膚が垂れ下がることでしわが目立つようになります。 目尻、目の下、眉間、額、口元などにできます。

ほうれい線

ほうれい線の原因のひとつとして、真皮のコラーゲン線維やエラスチンが減少し真皮が薄くなって、脂肪などの皮下組織の重みを支えられなくなり頬の皮膚がたるむ。といったことがあります。

たるみの種類と仕組み

顔の老化のプロセスには、皮膚、脂肪、筋肉、骨を含む複数の軟組織と、硬組織の構造変化によって発生します。特にたるみは、年齢や個人ごとにその原因がことなります。

年代別にみた、顔の老化の進行過程

20~30歳代

コラーゲンレベルが下がり始め、目元のシワや、表情筋によるシワが目立ち始める。

30~40歳代

コラーゲンとエラスチンのレベルは下がり続け、眉垂れ、鼻唇溝の延長、唇は(眉間)薄く、眉間に始まり、額のシワが出てくる。

40~50歳代

額のしわが深くなり、皮膚と深部の組織の結合が緩み、重力の影響を受けやすい部位から垂下する。コラーゲンやエラスチンのレベルがさらに下がり、下まぶたのたるみや、上下の唇に現れ始める。

50~60歳代

弾性を失った皮膚の実質的なたるみや、脂肪の重みでほうれい線やマリオネットラインは深く長くなり、首の横ジワ、眉間のしわ、鼻の先端が垂下、唇が薄くなり口周囲のしわが現れてくる。

60~70歳代

額の皮膚が薄くなり、皮膚の色素細胞は、額や手の背面の褐色のシミ(老人性色素斑)の数およびサイズの変化が起きる。

原因別たるみの種類

1.皮膚が痩せることで起こる「皮膚痩せたるみ」とは?

年齢と共に皮膚には次のような変化が起きてきます。 皮膚が薄くなる、皮膚が乾燥する、皮膚の弾力が少なくなる、皮膚が薄くなったり、弾力がなくなるのは、真皮層のコラーゲンやエラスチンと呼ばれる弾性繊維が減少したり、水分を保持するヒアルロン酸が減少、生成能力が落ちるためです。これらの減少は深いシワを作ることになります。また、乾燥はターンオーバーの遅れから、表皮が肥厚化し水分保持能力が低下するために起こります。

2.脂肪が下がる・痩せることで起きる 「脂肪下垂たるみ」「脂肪痩せたるみ」とは?

若々しい顔つきは、皮膚の下にある脂肪の付き方で決まります。適度な量の脂肪が適切な位置についている ── それが若々しい顔。年齢を重ねていくにつれ、脂肪が少なくなったり、重力に引っ張られるように下の方が厚くなったりして、たるみを引き起こします。脂肪が顔の下の方に寄ってしまうためにできる「脂肪下垂たるみ」の典型が頬から顎にかけて弛んで、シャープな輪郭が失われてしまう「ホームベース型輪郭」でしょう。また、目が落ちくぼんだようになってしまって瞼が腫れてしまった状態や、目頭から頬にかけての「ゴルゴ線」の出現などは「脂肪痩せたるみ」の典型的な例です。

3.筋肉がたるむ、骨が痩せることが原因で起こる 「筋肉たるみ」 「骨痩せたるみ」 とは?

筋肉量と筋力は加齢によって落ちる傾向にあります。皮膚の下のベースである筋肉がたるんでしまうと、その上の皮膚の面積は変わらないので、より強いたるみとなってしまいます。加齢変化での減少ということでは、骨も同じです。特に女性の場合は骨を維持する働きをしていた女性ホルモンのエストロゲンが閉経時に極端に減少してしまうため、急激に骨痩せしてしてしまうケースも。骨格は全てのベースです。ベースに変化がおきてしまい、その上に乗っている筋肉や皮膚がついていけずにたるんでしまう ── これが「骨痩せたるみ」です。

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