「毎晩楽しみにしていた晩酌ですが若い頃に比べお腹周りが目立つようになった…」
「このままだと糖尿病になるかもしれない…」
そう言った不安を抱えつつ、唯一の楽しみだからと飲んでしまう人は多いと思います。
「楽しみにしていたことを我慢しなければならない。」などと考えただけでも大きなストレスになりますよね。
ところで、そもそもお酒は糖尿病の原因になるのでしょうか?
そこでサイトの編集部はお酒を楽しく飲むために「お酒と糖尿病」について調べました。本記事を読み皆様の疑問解決の糸口になることができたら幸いです。
お酒の「程々」「適量」とは?
お酒の席ではテンションも上がりつい飲みすぎた。と言う経験は多くの人が持っていると思います。帰宅時間が遅くなって怒られたり、記憶がなくどうやって自宅まで帰ったか分からないという話も聞きますよね。「程々にしないと」と毎回反省しますが、そこで疑問に思ったことはありませんか?では、「程々」「適量」の基準とはどの程度を指すのでしょうか?
お酒には次のように、厚生労働省によって定められた基準量というものがあります。
“「節度ある適度な飲酒」としては、1日平均純アルコールで約20g程度である旨の知識を普及する。”
「約20g程度」といわれても、どれくらいの量なのかイメージしづらいですよね。そこで、主な酒類の換算の目安を表にまとめました。
お酒の種類 | ビール(中瓶1本500ml) | 清酒(1合180ml) | ウイスキー・ブランデー(ダブル60ml) | 焼酎(35度)(1合180ml) | ワイン(1杯120ml) |
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アルコール度数 | 5% | 15% | 43% | 35% | 12% |
純アルコール量 | 20g | 22g | 20g | 50g | 12g |
出典:厚生労働省ホームページ
https://www.mhlw.go.jp/www1/topics/kenko21_11/b5.html
いかがでしょうか?程々・適量の基準「約20g程度」は、お酒が好きな人にとって少し厳しいかもしれませんね。
厚生労働省の定めた基準量はあくまでも平均的なものを表しています。そのため性別、年齢、体重などによってその基準量は変わってくるので自分に合った適量を知っておくと良いですね。
糖尿病と「糖質ゼロ」「糖質オフ」
私たちの体の中にある膵臓(すいぞう)という臓器はインスリンを作り出す働きをしています。インスリンには糖をエネルギー(動く力)に変え、血糖を下げる重要な役割があります。しかし糖尿病になると膵臓がインスリンを作り出すことができません。その結果、血糖が上がり(高血糖)重篤な場合、命に関わる病気を発症する可能性が高くなります。
スーパーに行くと様々な種類のお酒が売られており、近年では健康を意識する人も増え「糖質ゼロ」「糖質オフ」と表記されているお酒も目にします。
ゼロやオフは太りにくい、体に良さそうと言うイメージを持っているため私たち消費者にとってとても魅力的で商品を選ぶ1つのポイントになります。
糖質が多いお酒は糖尿病を発症しやすく、日本酒やビール、果実酒、リキュールなどがあります。甘く飲みやすいお酒には糖分が多く含まれているのでお酒が好きな人は特に注意しましょう。
逆に糖質の少ないお酒にはワイン、ウイスキー、焼酎などがあります。ただし糖質がゼロまたはオフでも炭水化物が含まれていると気付かないうちに肥満体型になっていたということも考えられるので注意しましょう。
糖尿病は生活習慣病なので表記されている言葉を信じて飲み続けると糖尿病を発症する可能性も充分に考えられます。
飲みすぎないために抑えておくべき5つのポイント
糖尿病の原因になるかもしれないからと細かいことに気をつけながらお酒を飲むのは飲んだ気がしませんよね。
そこでこれだけは抑えておいて欲しい「飲みすぎないためのポイント」を5つ紹介します。
①自分に適した量を把握しましょう
お酒に強い人、弱い人、体質的に合わない人、など人によって適した量は違います。
自分にとって無理なくお酒を楽しむことができる量を把握しておくと良いですね。
②お酒が苦手な人は周囲に伝えましょう
飲み会の場はお酒が苦手と伝えにくいですよね。しかし無理して飲むと体調を崩すこともあるので必ず周囲に伝えましょう。
③ノンアルコールで調整しましょう
飲み会が長時間続く場合は途中でノンアルコールに切り替えると言った工夫をすると良いですね。
④同時に水分も摂りましょう
アルコールには利尿作用があります。何度もトイレに行っていると脱水状態になるので出来るだけ水分も摂るよう心掛けましょう。
⑤一気飲みは避けましょう
一気飲みに挑戦して亡くなったというニュースをみたことありませんか?アルコールを短時間で摂取すると血液中のアルコールが急激に増えます。そうすると急性アルコール中毒となり命に関わる危険性が出てきます。
飲みすぎないための5つのポイントいかがでしたか?どのポイントも少し気をつけるだけで改善することができます。
お酒を楽しむために、是非覚えておきましょう。
まとめ
お酒は正しく飲むことができれば糖尿病の心配をする必要はないと考えています。厚生労働省の定めた基準量を守り、さらに自分に合った適量を知ることで楽しくお酒を飲みましょう。
糖尿病は一度発症すると生涯にわたり付き合っていかなければなりません。生涯と聞くとプレッシャーに感じる人も多いですよね。
しかし生活習慣の乱れが大きく関係しているためまずは規則正しい生活を心掛けることから始めると良いのではないでしょうか?出来ることから少しずつ始めそれを毎日継続できるようにしていきましょう。