【命に関わる?】早期発見がカギとなる糖尿病の3大合併症とは

2019.12.16

カテゴリー: 糖尿病

糖尿病という病名はよく見聞きしますが、具体的にはどのような病気かご存知ですか?

 

膵臓が作り出すインスリンという物質には血糖を下げる働きがあります。しかし糖尿病になるとインスリンを作り出すことが難しくなり、血糖を下げることができなくなります。

 

血糖を下げることができない、言い換えると血糖値が上がった状態が続くということになります。それはどういうことなのでしょうか?

 

「ドロドロの血液」と言う言葉をテレビなどで聞いたことはあると思いますが、血糖値が上がった状態が続くと血液が濃くなり「ドロドロの血液」になります。実はこの「ドロドロの血液」は命に関わる合併症を引き起こす大きな原因になります。

 

糖尿病の代表的な3大合併症とは

糖尿病は1型糖尿病と2型糖尿病の2種類に分けられ、主に生活習慣が関係するものをを2型糖尿病と言います。糖尿病は自覚症状として現れにくい病気なので自ら意識して生活習慣を見直す必要があります。

自覚症状がないからと言って好きなものを好きなだけ食べていると、気が付いた時には命に関わる重大な合併症を引き起こしていたと言うことも考えられます。

では具体的に糖尿病の3大合併症を見ていきましょう。

 

糖尿病網膜症

目と糖尿病はどのようなつながりがあるのでしょうか? 一見何のつながりもないように思えますが、実は失明する原因の上位にランクインしています。目の血管はとても細いため、糖尿病でドロドロになった血液は血管に負担を与え出血や詰まる原因となってしまいます。

 

糖尿病網膜症には初期、中期、末期の3段階があるので見ていきましょう。

・初期血管に小さな出血が見られるものの自覚症状はありません。

・中期血管が詰まり始めます。自覚症状としては目のかすみを訴える人がいますが、自覚症状のない人も珍しくありません。

・末期末期の段階でやっと、見えにくさ(視力の低下)や飛蚊症といった症状を自覚する人が増えてきます。この頃には出血量が増えたり、網膜剥離や緑内障といった失明に繋がる病気を併発している可能性が高くなります。

 

糖尿病網膜症は、進行するまで自覚症状がなかったと言う人も多く診断された時点で既に末期となっておりショックを受ける人もいます。糖尿病と診断された人は目に違和感がなくても定期的に眼科を受診することをお勧めします。受診時に糖尿病であることを伝えておきましょう。 

 

糖尿病腎症

糖尿病腎症の説明をする前にまず腎臓の役割を説明します。

 

腎臓には大きく分けて以下の役割があります。

・尿を作る

・血圧を調節する

・体のバランスを整える

・ホルモンを作り出す

・強い骨を作る

 

これら全ては私たちが生きていく上でとても重要で、腎臓の働きが悪くなると命に関わってきます。

では、糖尿病を発症した人が糖尿病腎症を合併するとどのような危険があるのでしょうか?

腎臓の中にある糸球体と言う部分が血液の中から老廃物を取り除ききれいな血液にしてくれます。しかし糖尿病性腎症を合併すると、糸球体の機能が低下するため血液中に不純物が溜まったり、通常は老廃物のみ排泄するはずがタンパク質も一緒に排泄されるようになります。

 

では糖尿病腎症を段階別で見ていきましょう。

 

・早期腎症自覚症状はほとんどありませんが尿検査でアルブミンが見つかります。このアルブミンはもともと尿の中に含まれないため注意しなければなりません。

・顕性腎症前期尿検査をするとタンパク尿に引っかかりますが自覚症状はまだありません。血圧のコントロールやタンパク質の摂取量を控えることが重要になってきます。

・顕性腎症後期腎機能が低下し、むくみが目立つ人も出てきます。血圧のコントロールとタンパク質を制限した食事の管理を徹底するとともに、腎臓に負担をかけないように疲れをためない工夫をしていきましょう。

・腎不全今まで以上に食事制限や血圧のコントロールをしていかなければなりません。しかし腎臓の働きは更にに悪くなっているため尿毒症の症状が見られれば透析療法を開始します。透析療法は腎臓の働きを代替えしてくれます。透析と言えば時間がかかり病院でしかできないイメージがありますが、現在では自宅でも行える「腹膜透析」があります。

 

糖尿病神経障害

末梢には細い血管が集中しているため高血糖が続くと血管が破れたり血流が滞ることで神経に障害が出てくると考えられています。

高血糖が続くことで障害が出てくる3つの神経。

・感覚神経足のしびれや違和感を感じる人が多く、比較的初期の段階から症状は現れます。足の冷えやムズムズした感覚、何かが張り付いているような感覚など不快な症状を訴える人が多いです。

・運動神経力が入りにくい、弱くなったと言う症状が現れ、進行すると萎縮や麻痺なども起こってくるため注意が必要です。

・自律神経自律神経の症状は、立ちくらみ(起立性低血圧)やひどい便秘、排尿障害など全身に及ぶため体で起こっている症状が糖尿病と関係しているのではないかと意識することが大切です。

 

知っておきたいその他の合併症

 

糖尿病には3大合併症以外にも命にかかわる重大な合併症があるのをご存知ですか。一つ一つの病名は聞いたことがあると思いますが、これらの病気も糖尿病と深い関わりがあります。

 

動脈硬化が関係してくる病気

高血糖が続くと細い血管だけでなく太い血管も詰まりやすくなります。その結果心筋梗塞や狭心症、脳梗塞、脳出血などを引き起こす可能性が高くなってきます。また神経障害が原因で痛みに対し感覚が鈍くなり、気づいたときには切断しなければならない状態の人もいます。

 

感染症にかかりやすい

糖尿病を発症した人は免疫力も低下してきます。そのため風邪やインフルエンザなど季節で流行る感染症だけでなく尿路感染症、水虫などの皮膚感染症にかかりやすくなります。

 

参考:https://www.myfreestyle.jp/patient/general/diabetes/tonyo/6-1.html

                                                                                                                                              

まとめ

 

糖尿病合併症の多くは自覚症状がなく、初期の段階ではなかなか見つけることができません。そのため糖尿病と診断されたら症状がなくても定期的に医療機関を受診することをお勧めします。

 

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