甘いものは糖尿病の原因になる?目安はどれくらい?

2019.11.25

カテゴリー: 糖尿病

糖尿病の原因(甘いもの)

今や国民病とも言える糖尿病。2017年には日本人のうちの1000万人が糖尿病であるという試算が出ています。あなたも血糖値や食事の炭水化物の量などを日々気にして生活しているかもしれません。

しかし、「本当に、甘いもののせいで糖尿病になっちゃうの?」という疑問を完全に解決できずに節制することに、どことなく納得のいっていない人もいるかもしれません。今回は、甘いものは糖尿病の原因になるのか、という疑問に答えつつ、糖尿病についてより深く学んでいきましょう。

「甘いものは糖尿病の原因になるの?」疑問への答え

糖尿病の原因(甘いもの)

結論から申し上げますと「甘いものを日々食べすぎると、糖尿病になる確率が高まる」という答えが適切です。糖尿病が発症するか否かにはただ単に甘いものを食べすぎるか否かだけでない様々な要因が関わり、毎日甘いものを食べていても発症しない人ももちろんいます。しかし、甘いものを食べすぎる日々を過ごしていると糖尿病発症の確率が高まることはほぼ間違いありません。次項からは、糖尿病の症状や発症機序、治療や予防の方法などについて学んでいきましょう。

そもそも糖尿病ってどんな病気?

ヒトが、ケーキやクッキーなどのお菓子や、コメや麺類などの炭水化物を食べると、それらは消化酵素により、グルコースという糖類に分解されます。このグルコースの血中での増加をきっかけとして、膵臓のランゲルハンス島という部分にあるβ細胞からインスリンというホルモンが分泌されます。

このインスリンは、全身の細胞にあるインスリン受容体(レセプター)に結合し、細胞内へのグルコースの取り込みを促します。取り込まれたグルコースは細胞の活動に必要なエネルギーとなったり、生体活動に必要な別の物質に変化したりします。

糖尿病はこの一連の流れの途中に支障が起き、血中グルコース濃度が高くなった状態のことを指します。具体的には、以下の条件のどれか一つを満たすと、糖尿病の疑いがあるとされます。

・空腹時血糖値(10時間以上絶食時の血糖値)が126mg/dL以上
・HbA1c(過去1,2ヶ月の血糖値を反映する数値)6.5%以上
・随時血糖値が200mg/dL以上
・75gグルコース負荷試験の2時間後の血糖値が200mg/dL以上

ちなみにグルコース負荷試験とは、グルコースを含むとても甘い水を飲み、その後の血糖値を測る検査です。具体的な症状としては、喉の渇き、空腹感、疲れやすくなる、といったものから、最悪の場合は失明や意識障害といった重篤な症状も出てくることがあります。

糖尿病はどうして起きるの?

先述した、細胞内へのグルコース取り込みの過程における支障が起きる要因は主に二つあり、それゆえ糖尿病は、1型糖尿病・2型糖尿病に分類されます。

1型糖尿病・・・β細胞が減少し、インスリン産生が十分に行われなくなることにより起きる糖尿病です。自身の免疫機構が正常な細胞まで攻撃してしまう自己免疫疾患の一つと考えられており、多くは若年で痩せ型の人に、突然に発症します。

2型糖尿病・・・インスリンレセプターの働きが悪くなり、細胞がインスリンに反応できなくなり、グルコースが利用されなくなり血糖値が高まることで起きる糖尿病です。中高年以上に多く、時間をかけてゆっくりと症状が現れることが多いとされています。

1型、2型のうち、生活習慣が原因で発症するものは2型であると考えられています。つまり、甘いものの食べすぎが原因で起きうる糖尿病は2型糖尿病であるということです。また先述の通り、炭水化物はグルコースにまで分解されますから、甘いものでなくとも炭水化物の取りすぎも糖尿病の発症リスクを高める要因となります。このほか、加齢、肥満、飲酒、喫煙なども糖尿病の発症リスクを高めます。

糖尿病の治療・予防方法

国民病とも言える糖尿病ですから、あなたもかからないとは限りません。もし糖尿病になってしまった時のことを考え、どんな治療方法があるか、また糖尿病予防のためにはどんなことができるのか見ていきましょう。

糖尿病と診断されると、まず行われるのは生活習慣の見直しです、性別や年齢、血糖値や肥満度などから、適切な食事量や運動量が指定され、それを実行することで回復を図ります。

そうした療法を2~3ヶ月続けても効果が見られない場合には、投薬治療が行われます。糖尿病の治療に使われる薬は大きく分けると、膵臓のβ細胞に働く薬、インスリンの標的となる細胞に働く薬、盗塁の吸収・排泄を調整する薬に分類されます。また、インスリンそれ自体を注射で打つこともあります。生活習慣の見直しによっても効果が見られない場合は、これらの薬を、少しずつ量を増やしながら投与していきます。

予防方法としても、生活習慣の見直しと同じことが言えます。すなわち炭水化物や甘いものを避け、さらに飲酒や喫煙なども節制し、適度に運動をすることで糖尿病の予防になります。

まとめ

糖尿病の発症には様々な要因が関わるものの、甘いものの取りすぎや不摂生が発症確率を確実に高めます。国民病とも呼ぶべき糖尿病を避けて健康な日々を過ごすためには、炭水化物の取りすぎを控え、適度に運動することが重要です。

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