糖尿病の食事療法メニューをご紹介!カロリーの基準も

2019.11.24

カテゴリー: 糖尿病

糖尿病の食事

糖尿病になると食事を制限しなければいけないことは、一般的によく知られていると思います。

糖尿病は生活習慣病の一つで、食生活や運動習慣などが大きく影響します。そのため、糖尿病の治療は「薬物療法」のみならず、「食事療法」や「運動療法」もとても重要と言われます。「薬物療法」をしていても「食事療法」は絶対に欠かせません。

それでは糖尿病の「食事療法」とは具体的に何に気を付け、何を食べれば良いのでしょうか?今回はそんな疑問にお答えする内容です。

 

糖尿病食事療法での「カロリー」の適切な摂取量とは

糖尿病の食事

「食事療法」の基本的な考え方は、カロリー(エネルギー)を必要以上にとらないことです。

必要以上にカロリーを摂取すると、すい臓に負担がかかり、摂取したエネルギーを効率よく代謝することができなくなります。カロリーの適切な摂取量を守ることで、すい臓の負担を減らすことができます。カロリーの適切な摂取量は人によって異なります。具体的には、年齢、体格(身長や体重)、1日の活動量、血糖値や血圧値、合併症の有無などによって変化します。

個々人にあったカロリーの摂取量は医師から指示されますが、その目安は下記の計算式で求められます。

 

「摂取エネルギー量=標準体重1)× 身体活動量2)」

 

1):標準体重(Kg)=身長(m)×身長(m)×22

2):身体活動量とは、1日に身体を動かす量によって決まるエネルギー量のことです(Kcal/Kg標準体重)。
下記の3つの目安があります。
・軽労作の方(デスクワークが多い職業など)⇒25~30
・普通の労作の方(立ち仕事が多い職業など)⇒30~35
・重い労作の方(力仕事の多い職業など)⇒35~

 

さらに肥満の方や高齢者では、計算した摂取エネルギー量をより低く設定することが多くあります。個々人の状態に合わせて設定された1日のカロリー摂取量を守ることが重要となります。

糖尿病食の「単位」とは

糖尿病食では、よく「単位」という言葉を耳にします。「単位」とは食べる量をはかる物差しとなるもので、1単位が80Kcalです。日常的に食べる量が80Kcalかその倍数になっていることが多かったため、このように決められました。例えば、6枚切りの食パン1枚が2単位(160Kcal)、180mlの牛乳1本が1.5単位(120Kcal)、納豆1パック(40g)が1単位(80Kcal)です。

前述したように、人によって1日の摂取エネルギー量が異なりますので、まずは指示された1日の摂取エネルギー量から1日の単位数を計算してみましょう。計算式は下記の通りです。

 

1日の単位数=指示された摂取エネルギー量( Kcal)÷80

 

計算された単位を3食と間食に配分しましょう。どのような食べ物がどの位の量で、何単位なのか難しく感じるかもしれません。

食品を6つに分類し、1単位の量を示した「食品交換表」というものがあります。6つの分類は炭水化物、タンパク質、脂質、ビタミンやミネラルなどの栄養を主に含んだ食品ごとになっています。「食品交換表」は個人が自由に選択できるようになっており、同じ分類の食品であれば交換ができます。この「食品交換表」を使用して、献立や間食の内容を組み立ててみましょう。

糖尿病に効果的な食事メニューとは

糖尿病の「食事療法」で大切なことは、指示された摂取エネルギー量の範囲内で、ビタミンやミネラル、タンパク質、脂質などの栄養素を過不足なく摂取することです。できるだけ多くの食品数を摂取することが推奨されています。

 

各栄養素はとり過ぎても不足しても身体にとってよくありません。栄養素ごとに1日に摂取する目安の量が決まっています。

お米・パン・麺類などに多く含まれる炭水化物は指示された摂取エネルギー量の50~60%を超えない範囲とします。

肉・魚・豆類などに多く含まれるタンパク質は標準体重が1kgあたり、成人の場合で1.0~1.2gとります(1日約50~80g)。残りを脂質でとります。

1日に20~25g程度の食物繊維をとると、血糖や血中脂質の改善に有効です。特に多く含まれる食品は、干して乾燥させた食品や、きくらげ、きなこ、ごぼうなどです。特に朝食には糖質を抑えた食物繊維が豊富なメニューがお薦めです。「セカンドミール効果」といって、朝食後の高血糖が抑えられ、昼食後にも血糖値を抑える効果があります。

最後に、食塩の過剰摂取は食欲の亢進や血圧上昇にも繋がるので、なるべく控えめにしましょう。

高血糖を抑える効果的な食べ方

食事の回数は1日3回を基本とし、欠食しないことが重要です。欠食すると、次の食事で血糖が上がりやすくなります。また、可能な限り規則正しく摂取時間を決めることも重要です。特に夕食を夜9時以降にすると翌朝の高血糖に繋がるため、夜9時以降は控えましょう。

同じメニューでも食べる順番によって食後の血糖値が変化します。野菜を先に食べることで食後血糖の上昇を抑えます。よく噛んで時間をかけて食べることも重要です。早食いは満腹中枢が刺激されにくくなるので、肥満の原因になります。

まとめ

糖尿病には「薬物療法」のみならず、「食事療法」が絶対に欠かせません。個々人に合わせた1日の摂取エネルギー量を守り、偏りなく出来る限り多くの食品を食べましょう。メニューの作成には食品交換表を参考にし、食べ方にも気を付けましょう。今回お話しした内容を参考にし、糖尿病を効率よく予防しましょう。

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